お天気入門
〜お天気のしくみを知ろう〜
テレビ番組の中で,放送される回数は「天気予報」がダントツのトップだし,日常生活の中で、「お天気」ほど身近な問題として意識されているものはないでしょう。毎日の生活で必要としている「お天気」に関する情報は、@晴れ・曇り・雨、A暖かい・寒い、B風が強い・弱い、の3つです。天気予報で問題にするのも、明日は@・A・Bがどんな組み合わせになるかを予測することだといえるでしょう。
テレビの天気予報でも新聞の天気予報でも、当然のごとく「天気図」が使用されています。しかし考えてみると、天気図は中学校の教科書には出てくるが、天気図はどのようにしてつくられ、天気図からどのように「天気を予測する」のかについては「ほとんど習ったことがない」のが現状だと思います。 気象予報士の制度が定着し,多くの気象予報士がそれぞれの個性で,いろいろと工夫した天気予報を提供するようになりました。観測資料や身近な現象を題材にして,「お天気」を支配する気象要素,「@晴れ・曇り・雨、A暖かい・寒い、B風が強い・弱い」を支配するのは何かを、できるだけわかりやすく解説します。
目 次
(1)雲の発生に凝結核が必要なのはなぜ?
(2)凝結核
(3)雲の種類と発生高度(十種雲形)
(4)それぞれの雲の特徴
(5)雨雲になるための条件は?
(6)100万個の雲粒が集まって1個の雨滴をつくるメカニズム
6.1)冷たい雨
6.2)暖かい雨
(1a)低気圧や前線付近の天気分布
(1b)低気圧や前線付近で雨が降りやすいのはなぜ?
(1c)低気圧の一生と閉塞前線
(1d)閉塞前線の範囲が広がると,低気圧が衰弱するのはなぜ?
(2a)台風内の雨雲分布
(2b)台風内で雨雲(積乱雲群)が発生するメカニズム
(3)冬季,日本海上に筋状雲が現れ,日本海側で大雪となる
(4)真夏の午後,雷雨が降りやすいのはなぜ?
(5)上空に寒気が入りこむと,天気が崩れるのはなぜ?
(1a)平均気温を支配する主たる要因は,観測地点が受け取る日射量
(1b)一日の気温変化は観測地点の地域特性に依存する
(1c)一地点の気温日変化を支配する要素は?
あなたは,人目の訪問者です。